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埼玉シルバーバーチの会

スピリチュアリズムの理解と実践のためのシルバーバーチ読書会のブログです。

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3月の読書会『苦しみ・困難は霊的成長を促す貴重な体験』

読書会へ向かう電車の窓から淡いピンク色の花をつけた木々が見え、春の訪れを感じました。まだ少し寒さが残る日曜日でしたが、15名の参加者で読書会を行いました。

今回のテーマは「苦しみ・困難と霊的成長」です。私たちは、日常生活の中でさまざまな苦しみや困難に直面します。スピリチュアリズムを知ったからといって、苦しみや困難がなくなるわけではありません。しかし、霊的真理を知ったことで、霊的視点から苦難に対処することができます。

苦難に遭遇したときこそ、スピリチュアリストとしての力が試されます。普段から正しい心の持ち方をしっかりと学んでおくことが大切です。


<今日の学習>
◎「シルバーバーチは語る」 
11章 進化の土壌としての地上生活


<学習のポイント>
『苦しみ・困難は霊的成長を促す貴重な体験』


「人は何のために生きているのか?」―誰もが一度はこうした疑問を持ったことがあるのではないでしょうか? これまで人々は、宗教や哲学にその答えを求めてきましたが、心から納得することはできませんでした。スピリチュアリズムは、霊的観点から人々が抱いてきた疑問に対して実にシンプルな答えを示しました。それは「人間は霊的成長のためにこの地上に生まれてきた」というものです。


地上人生の目的は霊的成長であり、それ以外にはありません。世の中にはさまざま人生論がありますが、正しい生き方とは霊的成長をなす生き方であり、霊的成長が達成されたとき「正しい人生を歩んだ」ということになります。もし霊的成長がなされなかったら、どれほどの地位や名誉やお金を手にしていても、その人の人生は価値がなかったと言えます。どれだけ多くのモノやお金を得られたかで地上人生の価値が判断されるのではありません。霊的成長がなされたかどうかが問題なのです。


すでに何回も学んでいますが、霊的成長をなすための実践項目は次の3つです。
①霊主肉従 ②利他愛の実践 ③苦しみの甘受 
前回の学習では「利他愛の実践は霊的成長のために不可欠な霊的栄養素である」ということを学びましたが、この11章では③の「苦しみや困難を甘受し、正しく乗り越えることが霊的成長を促すことになる」という点に焦点を絞って学習しました。


大半の人々は、苦しみや困難は不幸であり不運なことだと思ってします。そして、なんとかして苦難から逃れたいと願って宗教にすがってきました。しかしシルバーバーチは、そうした従来の常識を180度覆すような「苦難の哲学」を説いています。この章の冒頭でも、シルバーバーチは次のように語っています――「悲しみ・落胆・挫折……こうしたものは人間的心情からすればあってほしくないものかもしれませんが、魂の進化にとってはかけがえのない貴重な体験です。」(P184)


苦しみは、魂の成長にとって欠かすことのできない体験です。苦難を避けようとすることは、せっかく与えられた魂成長のチャンスを逃すことになってしまいます。人間にとって大切な霊的成長が遅れることは、一番の不幸です。これまでの地上人の考え方は「苦難=不幸・悲劇」でしたが、霊的視点に立って考えると「苦難を避けること=不幸」ということになります。


苦しみや困難は具体的にどのような意義を持っているかというと、次の5つにまとめられます。
①カルマを切って霊的成長をリセットする
②霊的覚醒をもたらす
③魂を鍛える
④愛の心・同情心を深める
⑤霊との絆を強化する


地上的視点で見ているうちは、苦難がもたらす霊的利益を実感することはできません。しかし、シルバーバーチが「私たちは生命の旅を、肉眼ではなく霊的生命の知識に照らして見つめます」(P185)と言っているように、人生を霊的視点で眺めるなら、苦しみや困難は実にありがたいものと言えるのです。


霊的成長という最も価値あるものは、楽に得られるものではありません。
「価値あるもの、成就するに値するものほど、達成するのが難しいものです。(中略)とにかく挫けないことです。内在する霊的資質を活用して克服できないほど大きな困難や障害は絶対に生じません。」(P202)


地上は、魂の訓練場です。魂を鍛え磨き上げるために私たちは地上に生まれてきました。どんなに幸せそうに見えても、苦難のない地上人は誰一人いません。霊界へ戻ったとき、地上で受けてきた厳しい訓練によって自分が大きく成長したことを心から喜べるよう、苦難を避けることなく、地上人生を果敢に生き抜いていきましょう。



◆引用に当たっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。